注目スクール
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新しい家族との出会いから生まれたさくらこどもセンター

さくら先生
さくらこどもセンター設立前、私はカウンセリングを学んでいました。
でも当時は発達障がいの子どもたちの教育に関わるなんて全く考えたこともなく、自分が経験もない事象について軽はずみなことを言うなんてとんでもないと思っていました。
もともと、ずっと専業主婦で、3人の子どもたちを守りたい、子どもたちの心を知りたい、と思ったことから心理学の勉強を始めて・・・。
この学校を作ろうと思うようになったのは兄の子どもたち3人を引き取り、自分の子どもとして育て始めたのがきっかけです。
兄が急死し、我が家にやってきた3人の中で次男は何も話さない、目も合わせてくれない子でした。
「いったいこの子をどうやって育てていけばいいのだろう?」「どこに行けば力になってくれるんだろう?」と一生懸命走り回りました。
ところが当時の社会は今よりももっと発達障がいへの理解も施設もなくて・・・。
「お子さんには障がいがあります」と言い放つだけで、この先どんなふうに育てていけばいいとか、将来像や方法論などを示してくれるところはありませんでした。
それなら自分で、この子たちやその母親が未来図を描けるような施設を作ろう!と一念発起しました。
そう、兄の次男がさくらこどもセンターの第一期生なのです。

 

子どもたちとともに 明るく、たくましく

さくらこどもセンター内観

まずは私の地元の丹波市で小さな施設を立ち上げ、6年前に三田市フラワータウンに移転しました。ここでは、未就学の子たちから中学・高校生の子たちが放課後やってきては学習に取り組んでいます。
そして社会性を身につけるためには運動機能を学び、バランスをとることが大切だと痛感するようになってからは、篠山市に広大な森に囲まれた施設「さくらエリクソンスクール」を2年前に開校しました。子どもたちは三田と篠山を行き来しながら精神面、身体面でどんどん成長していっています。
子どもたちもさることながら何よりもさくらの自慢は、お母さんたちが皆明るく、美しいということ(笑)。初めてさくらを訪れた時は表情も乏しかったお母さんたちは、ここで一緒に様々な経験を共有し、乗り越え、今では本当に前向きに子育てを楽しんでいます。さらには私たちと一緒にスタッフとして、自身の経験をもとに頑張ってくれているのです。
発達障がいのお子さん、お母さんは何よりも先が見えない不安を抱きがち。それを「大丈夫、私たちと一緒にこの子たちを楽しく育てていきましょう」と方法や方向性を示してあげることが、私たちの一番の役割だと思っています。そのためにも実際に強くて明るいお母さんスタッフの存在はとても大きく、有難いですね。

 

天使のような存在の子どもたち

自分の子どもが発達障がいであることをなかなか受け入れられないお母さんは多いです。特に未就学児の間は、成長にしたがって社会性を学べるようになるだろうと期待をします。
でも、もしも少しでも不安に感じるお子さんの行動があれば、どうか早く私たちのところに来てケアしてもらえたら、お母さん自身が苦しむことは少なくなるし、子どもも生きやすくなるんですね。

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障害を持っている子どもたちは、「こうでなければならない、常識ではこうだから」という私たち大人の考え方とは無縁のところで生きているのです。
言わば、私たちの「凝り固まった概念」を外してくれるために生まれてきてくれた天使のような存在。それは障害を持っていない子どもにも共通する部分でもあります。
そこに気づいて、この子が生まれてきてくれてよかった、と自分の子どもを受け入れることができた時、お母さんたちは幸せを実感でき、子育てを心から楽しめるようになる。お母さんたちが一生懸命間違った方向に走って苦しむ前に、私たちに相談してほしいなと思います。

 

子どもたちが大人になった時のために

さくらの第一期生だった次男は、今では京都のお寺に住み込みながら大学に通っています。
エリクソンスクールの開校式では一人で「アメイジンググレース」を大勢の前で歌ってくれましたよ(笑)。
次男を始め、設立当時から学んでいる子どもたちは大きくなり、いつしか社会に出た時この子たちはどうやって生きていくかを考え始めました。
小さな頃からここで社会性や、人間関係のトレーニングをしてきたのに、職場で上手くやっていけなかったり、思春期に友人関係が構築できなければ
「なぜ僕は一生懸命トレーニングしてきたのにだめなんだろう?」
「こんなにがんばってるのに友人ができない」
と無力感を抱いてしまう。そんな成長した子どもたちの居場所作りとして、「放課後デイサービス・アフター事業」も近日スタート予定です。
それから就労支援事業として、エリクソンスクールでの子どもたちが手作りした製品を販売するショップをオープンさせたり、卒業生が働く宿泊施設オープンも予定しています。

 

わからないからこそ、みんなで考えよう!

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最近、さくらには小学校の先生や各地の施設担当者の方が見学や相談に来てくださるようになり、とてもうれしく思っています。
小学校の先生の中には「今度発達障がいの子どもを担当するのだけど、どう接していいかわからない」と涙を流される方もいます。
その時私がお伝えするのは「わからないからこそ、みんなで一緒に考えていきましょう!」という言葉です。
私もここにいるお母さんたちも、最初は何もわかりませんでした。
でも、子どもたちは成長とともに、私たちに様々なことを教えてくれた。そしてたくさんの方との出会いを作ってくれました。
昔、次男の通う施設を探していた私は今、当時の教育機関や行政機関に胸を張って言いたいです。
「ここなんです!こんな学校を私は探していたんです!これが私が言いたかったことなんです!」と。
この子たちが生きていくためには、もっと社会が変わらなければいけません。
私たちの取り組みが、少しでも社会を動かしていけるよう、これからもお母さんたちと進んでいきたいと思っています。

 

さくらこどもセンター(フラワータウン校)

school-tel  079-564-4192(本部代表) さくらこどもセンター外観
school-addr  三田市弥生が丘5-14-5
school-url  http://www.kids-school.sakura.ne.jp/
school-mail  mary-rose907@sunny.ocn.ne.jp