先輩ママの知恵袋

たおじ音楽サロン 新井由美子さん

①童謡(咲手遊び)

神戸電鉄田尾寺駅からほど近いところにある「たおじ音楽サロン」で、毎月開かれている“ハートフルライブ”。サロンを主宰するのはピアニストの新井由美子さん。ダウン症などの知的障害を持つ、新井咲さん(24歳)・下内源貴さん(19歳)・多田駿介さん(17歳)が温かい演奏を披露してくれます。
そして、ピアノ、シンセサイザー、ドラムなどのサポーター楽器で彼らの演奏を盛り上げるのが、アンサンブルピアチェーレのみなさん。この日は約20名の親子が演奏に聴き入っていました。

「音楽は会話と同じです。たとえ難しい曲がたくさん演奏できても聴いてくださる人がいないと“人に伝える”という一番大切な経験ができません。このサロンは演奏者と聴いてくださる方が音楽で会話できるようにと思い始めました。」と由美子さん。

 

一人ひとりの個性を大切に育みたい

⑨咲ピアノ新井咲(ピアノ・うた)

⑪源貴ピアノ下内源貴(ピアノ)

⑦駿介マリンバ多田駿介(マリンバ)

 

咲さんたちは譜面を見て演奏するのではなく、1音1音を目と耳で学んでいきます。
1小節づつ繰り返し練習し、2小節、3小節と重ねるように心と体に刻んでマスターしていきます。ですから1曲完成するのにとても時間はかかりますが、こうして弾けるようになった曲をずっと大切に弾き続けてレパートリーを増やしていきます。

「障害がある子どもたちには出来ないこともあります。できないことを周りに合わせて標準化するのではなく、できることを伸ばすことが大切です。サポートする大人が諦めずに長い目で見守ることで、一人ひとりの才能が開花することに繋がります。」

ライブの終了後には、出演者とお客さんの交流会が開かれます。和やかな雰囲気の中でお茶とケーキを楽しみながら、日頃の悩みを相談したり、子どもたちはピアノやドラムに触れて遊んだりしていました。音楽を通じて親子がふれあい、みんなの笑顔がキラキラ光っている姿を見て、心のつながりの大切さを改めて感じました。

 

音楽を通して心と心のやりとりを

出演者アンサンブル ピアチェーレと3人のソリストたち

 「私はピアノという楽器が大好きです。そのピアノの音で子どもたちに童謡、ジブリ、ディズニー、クラシックなどジャンルにとらわれない音楽をいっぱい届け、音楽の楽しさ、美しさを感じ、生の音で心を満たしてほしいと思っています。ちいさいうちにたくさんの音楽にふれる経験をすることで、“音”という言葉ではないコミュニケーションの手段を心で感じることや目に見えないものを感じる力が身に付くと思います。

最近、ライブと並行して新しい形の音楽教室を始めました。月に2回ほどですが、ライブに来てくださった親子に心と体で音楽を体験し、音と音楽に興味を持ち、そして自分で音を出してみる、といった音に触れる第一歩という内容のものです。

現代では手軽にCD、インターネットなどで様々な音楽を聴くことができますが、演奏者の息づかいが聞こえる空間で奏でられた音はそれとはまったくちがうものです。

目には見えないし、点数がつくものではありませんが、いつかその経験の中から言葉ではない心と心のやり取りができるようになっていけることを信じています。」

hr_tiebukuro


<次回ライブ予定>たおじプレート透過

6/28(土) ハートフルライブAct15 たおじ音楽サロン
     (神戸電鉄田尾寺駅から徒歩3分)
8/16(土) 「いのちの音 Pure Heart Live」三田市総合文化センター郷の音ホール(三田市天神1-3-1)
<お問合せ>アンサンブル ピアチェーレ
tel.079-560-3334 fax.079-560-3335

アンサンブル ピアチェーレ プロフィール
2013年結成 ピアチェーレとは、イタリア語で「自由に気ままに」
メンバー:新井由美子・坪之内典子・岩城るみ子 その他
楽 器  :ピアノ・シンセサイザー・ドラムなど